品性がにじみ出る立ち振舞い: 自分を美しく躾ける教科書

ある程度年齢を重ね、なぜか「上品でありたい」と思うようになりました。上品になるための学習の一環として、同著者の「品性がにじみ出る言葉づかい」と本書を手に取りました。非常に多くの上品な「ふるまい」の事例があり、とても勉強になります。ただ、本質的なことを言ってしまうと、これらのことはすべて「内面の現れ」なんだな、とも感じました。内面の品性が、人という界面を経て、外面に現れている、つまり、ふるまいは「結果」の方かな、と思います。では、内面を鍛えること（から）しか意味がないかというと、そうでもなくて、ボトムアップ的に外面から内面を鍛えることも可能だと思います。また、周りへの印象が変われば、周りからの扱いも変わり、そのフィードバックも自身のステージアップにつながるかもしれません。そういった面で、役に立つ本だと考えます。