脊柱理学療法マネジメント−病態に基づき機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く

我々が仕事をしていく上で腰痛、頚部痛を主訴とする患者様によく遭遇する。今まで実習や授業で学んできたことを駆使し、時には時間とお金をかけてテクニックやメソッドを学んだ。そうするとあの時の患者さんには良かったけど、今回の患者さんには上手くいかないという経験をする。それは学んだテクニックやメソッドが悪いわけではなくその原因を追求しきれなかったことが原因なのではとこの本を読むと感じる。症状から検査、測定しサブグループ化することで原因を絞る。この書籍には我々がよく遭遇する症状や関連する病態、機能解剖が数多く載せてあり臨床のヒントになりうると思われる。脊柱に関する機能解剖、病態、評価、治療に対するヒントが詳しくまとまった１冊と言える。